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眼瞼内反症・眼瞼下垂症手術

眼瞼内反症手術

眼瞼内反とは、加齢による変化や瘢痕など、さまざまな原因によって、まぶたが内側に折れ曲がり、睫毛が眼球に触れるようになった状態です。症状として、異物感、充血、眼脂があり、角膜(黒目)が傷つくと、まぶしさや視力低下が起こります。軽度の場合は睫毛の抜去のみで経過観察することがありますが、重度の場合は手術による対応が必要です。

手術の方法

  1. まぶたの周囲を消毒します。
  2. 下まぶたに局所麻酔薬の注射を行います。
  3. 下まぶたの皮膚を切開し、眼輪筋、瞼板を露出します。
  4. 眼輪筋を横方向に縫合短縮し、場合によっては下牽引腱膜を瞼板の下端に縫合します。
  5. 下まぶたの皮膚を縫合閉鎖します。

合併症

  • 目の周囲の一時的な腫れや内出血。これは通常数日から数週間で解消されます。
  • 矯正が強すぎると、下まぶたが眼球から浮いてしまい過矯正(外反)が起こります。逆に矯正が弱すぎると再発の可能性があります。
  • 術後に切開部位で感染が起こる可能性があります。手術後の適切な傷口ケアや医師の指示に従うことで、感染のリスクを最小限に抑えることができます。

眼瞼下垂症手術

眼瞼下垂の原因はさまざまですが、最も頻度が高いものが腱膜性眼瞼下垂です。腱膜とはまぶたを挙げる筋肉(眼瞼挙筋)の末端部の腱のことであり、これが伸びたりゆるんだりすることによってまぶたが下がってきます。ほとんどの場合は数年間かけて少しずつ下がってくることが多く、急に下がった場合は神経麻痺等、他の原因を除外する必要があります。まぶたが下がっているために、視界不良となり、さらに目の疲れや疲労感を生じることがあります。軽度であれば美容目的に使用されているテープや接着剤等でも対応可能ですが、重度になると手術が必要となります。

手術の方法

  1. まぶたの周囲を消毒します。
  2. 上まぶたに局所麻酔薬の注射を行います。
  3. 上まぶたの皮膚を切開します。
  4. ゆるんでいる挙筋腱膜と瞼板を露出します。
  5. 挙筋腱膜を瞼板に縫合します。
  6. 上まぶたの皮膚を縫合閉鎖します。

合併症

  • まぶたの周囲の一時的な腫れや内出血。これは通常数日から数週間で解消されます。
  • まぶたが過剰に持ち挙がる(過矯正)または十分に持ち挙がらない(不十分な矯正)場合があります。
  • まぶたの形状が変化することがあります。時にはまぶたの位置が理想的ではなくなることがあるため、再手術が必要な場合もあります。
  • 手術後にまばたきが異常になったり、まぶたの動きが制限されたりすることがあります。
  • 一時的な視力の変化が起こることがありますが、通常は一時的なもので、数日から数週間で改善されることが多いです。
  • 術後に切開部位で感染が起こる可能性があります。手術後の適切な傷口ケアや医師の指示に従うことで、感染のリスクを最小限に抑えることができます。