40歳を過ぎたら、目の定期的な検査で目の健康寿命を延ばしましょう
「目の健康維持や予防に努めている人は全体の26%と、歯や足腰に比べ少なくなっています。」
加齢に伴い身体の様々な機能が低下することによって、健康障害に陥りやすい状態」を「フレイル」と言い、健康と要介護の中間の段階をさします。フレイルを予防することで、健康寿命を延ばすことができます。そのために全国でフレイル健診が始まっています。
目も同じように加齢によって衰えます。目の機能が低下した状態、また、そのリスクが高い状態を「アイフレイル」と呼びます。 加齢により増加する代表的な目の病気には、緑内障、加齢黄斑変性症、糖尿病網膜症、白内障などがあります。いずれも早期発見による適切な予防・治療が、進行を遅らせること、症状を緩和させることにつながります。
40歳以上の方に健康面で不自由を感じていることを聞くと、半数近い人が「目に関すること」と回答しています。その一方、普段から健康維持や病気予防に努めていることは、歯や足腰に関することが多く、目についてはなんらかの対策をとっている人は、26.1%と少なくなっています。
また、実際に目について気になっていることは、「小さな文字が読みにくい」、51.3%、「目が疲れやすい」42.8%、「視力が低下している」40.7%です。
気にかけてほしい目の病気
緑内障
現在、日本人の失明原因の第1位です。徐々に視野(見える範囲)が狭くなる病気です。
一度失われた視野は元に戻すことができず、進行するまでほとんどの方に自覚症状がないと言われています。
40歳以上の20人に1人が緑内障と推定されています。
糖尿病網膜症
糖尿病の3大合併症の1つで、網膜に出血やむくみが生じると急な視力低下がおこります。
進行するまで、無症状のことが多いと言われています。
加齢黄斑変性症
物を見るのに一番重要な組織(黄斑)に、出血やむくみが生じ、物が歪んで見える、真ん中が黒ずんで見えるなどの自覚症状が出てきます。
白内障
物を見る時にピントを合わせるカメラのレンズと同じ役割をする水晶体が濁る病気です。
ぼやける、かすむなどの症状が出てきます。手術による治療が可能です。
主な目の検査
視野検査
眼科疾患の中でも失明率が高い緑内障の診断を行う検査です。当院では、新しい検査機器「アイモvifa」を導入しました。従来のものより、検査時間が5分の1に短縮されたことが特徴です。
検査時間:2分程度
眼底検査
眼底検査は、眼科の主要な検査の一つで、網膜剥離、緑内障、糖尿病網膜症などの目の病気の早期発見につながる重要な検査です。当院では最新の機器を導入し、精密で効果的な検査を行っています。
検査時間:5分程度
定期的に目の検査をしましょう!